3/26 SAT Wacom Live 2010 - Wacom × MdN Creators Session
Wacom Live 2010 REPORT

MdN セッション第一線で活躍するプロがライブで解説!
Cintiqで自在に魅せるイラスト描画テクニック

月刊「MdN」によるセッションでは、商業イラストレーションの最前線で活躍する人気のイラストレーター、近藤達弥氏のライブペインティングだ。多様なタッチが描き分けられる様子や、最終的にどういったプロセスで作品が仕上げられていくのか、普段は見ることができない制作環境の裏側をすべて紹介した。

近藤氏のイラストの特徴といえば、デザイン、水彩画、ペン画、コラージュなど多様な技術と画材を用いることで有名だ。セッションの冒頭で、最近手がけた六本木ヒルズの広告のポスターをはじめ、いろいろな作品が紹介された。どれもカラフルな色使いが魅力的で、オリジナリティが強いイラストばかりであった。

Photoshopを起動して液晶ペンタブレットCintiq 21UXを使ったライブペインティングが始まると、近藤氏の絵の描き方は実に独特であることがよく分かった。"ペンで描いている"というよりは"素材を貼っている"というイメージで、絵がどんどんと作られていく。水彩で描いた素材を読み込み、配置して大きさを調節するという作業を何度も繰り返しているのだ。


近藤氏はペンを動かしながらも、レイヤー1つひとつの意味について、丁寧に解説を行ってくれた。例えば、同じ素材を2つ重ねて片方の色味を変える。そして、前面のオブジェクトを「消しゴム」ツールで消すと、後ろのレイヤーが現れ始めるのだが、色味の異なる2つが重なって見えることで、立体感を強調していくわけだ。その違いが手に取るようにわかるのもライブペインティングならではであった。

ペンタブレットを使い始めたきっかけはコンピューターで作業をするときに一番筆に近いからであったこと。いろんな素材を用意して配置する制作方法は普段からやっている手法であること。バランスよく配置できない場合はばっさりと削ること。Illustratorで描いた線は非常にシャープなので感覚で使い分けていることなどなど、手を動かしながらいろいろな解説を行ってくれた。「途中で保存をすることの大切さ」など、独自のやさしい語り口調で会場の笑いを誘う場面もあった。

セッション終了のちょうど1時間で無事に完成した。ペンを動かしてイラストを描くというより、デザインをするような感覚にも思えるユニークな手法を目の当たりにできた、非常に印象的なセッションであった。

3/26 SAT Wacom Live 2010 - Wacom × MdN Creators Session

3/27 SUN Wacom Live 2010 - デジタルイラストフェスタ2010